編集者になって困ったこと
2013年 03月 22日 (金) 16:28 | 編集
「編集者って、何をしてるの?」

よくこの質問をされる。
編集者という職種の存在はよく知られているし、憧れている人も多いらしい。
でも、世間一般で、その仕事内容までを知っている人は本当に少ない。

「原稿をもらいに行く人でしょ」
「えらそうに原稿に文句を言って書き直させる人でしょ」
「著者にふりまわされて、ヒーヒー言ってる人でしょ」
確かにその通りだ。でも、それだけでもない。

雑誌編集者か書籍編集者か漫画編集者かによって、仕事の性質が大きく変わってくるし。
書籍編集者でも、会社の方針によって仕事の方法も違うし。
企画ごとに作業内容も違うし。
個々の編集者のスタンスによっても変わってくる。
編集者の仕事は、多岐にわたり、その時々や物・相手によっても違い、一言では説明しにくい。

「ようするに、本を作ってるんでしょ」
確かにその通りだけれど、素直にそう言えない気持ちがどこかにある。
だって、自分の本ではない(原稿を書いたわけではない)し、
組版や印刷製本という物質的な作業を担っているわけでもない。
書籍作りに大きく深く関わっていながら、具体的には言いにくいもどかしさ。
説明しても伝わりにくいもどかしさ。

時には、著者にまで、
「私の本なんだから口出ししないでくれ」
「印刷所に直接原稿を持って行ったほうが、速く安く言うとおりに作ってくれる。出版社(編集者)は何をするというんだ」
などと言われ(主に初出版の著者に)、いじけそうになる。

とりあえず私は、具体的な説明まではできない時は、
「編集者の仕事って、だいたいは、コーディネーターみたいなものかな。
 でも、事務作業・お金の計算・渉外・広報的なこともするから、なんでも屋みたいなもんよ」
と言っている。
……相手にうまく伝わったためしはない。

何か、簡単明快おまけに具体的に、編集者の仕事を説明できる言葉はないだろうか。
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