生きづらい社会を生き抜くために  和田真雄先生
2016年 02月 10日 (水) 23:09 | 編集
プロフィール:和田真雄(わだ・しんゆう)一九五三年岐阜県生まれ。一般社団法人コミュニケーション クオーシェント協会会長。著書・講演会など多数。独自に開発した個性分析テスト(ACS)は、多くの人々から注目され、多方面で活用されている。http://www.cqa.or.jp/
ご著書: 『のこのこおじさんの 楽しくわかる阿弥陀経』 『 のこのこおじさんの 楽しくわかる正信偈
『 のこのこおじさんの 楽しくわかる歎異抄(上)((下) 』 『御文講座 末代無智の御文
報恩の念仏』 『暮らしの中の、ちょっと気になる話』 『私でも他力信心は得られますか?』 ほか

生きづらい社会を生き抜くために

 年々深刻化する「うつ」と「引きこもり」、「うつ」は年齢を越えて大きな広がりを見せ、「引きこもり」は高年齢化が進んで改善の兆しがなく、大きな社会問題となっている。なぜ現代人は、そうした状況に追い込まれるのか。生きづらい社会を生き抜くために、私たちはどうすれば良いのかを、和田真雄先生に語っていただいた。

ストレスを感じやすい性格は改善できるか
 
 和田先生は、自身がストレスを感じやすい心配性の性格のために、長い間心の落ち込みに悩まされ、ストレスを感じやすい自分の心を改善する道を探し求められた。ところが、カウンセラーになり多くの人の心を観察し、さらに個性についての研究が進む中で、ストレスを感じやすい性格というのは、容易に変えることが出来ないものであるということがわかってきたという。
 人間の個性は、きわめて幅の広いもので、さらにそれぞれに長所と短所を持っている。たとえば、ストレスを感じやすい心配性というのは、慎重に用心深く歩むという良い面がある。それに対して、ストレスを感じにくい楽天的な性格は、活発で前向きだけれども、向こう見ずという短所を持っている。そのため、個性というのは、気に入らないところだけを変えるということが出来ないものだったのだ。

自分の個性を受けいれ、自分らしい生き方を見つける
 
 たしかに個性は、それほど簡単に変えられるものではないが、自分の個性の特徴をしっかりと意識して、その個性に添った生き方をすれば、自分の持っている力を十二分に発揮できるものでもあるという。逆に、自分の個性を否定して、自分にはなじまない生き方をすると大きなストレスを感じ、さらには破綻してしまうものでもある。それがわかってから、先生は、ストレスを感じないように自分を変えるということを止めて、自分の力を発揮できる生き方を見つけて、ストレスを最小限にするというカウンセリングをするようになった。
 心配性の自分のありのままを受け入れ、心配性の良い面をしっかりと意識し、自分の個性に添った生き方を見つけることで、自分らしい生き方ができるようになれば、ストレスを最小にすることができるという。
 ところが、「引きこもり」の人の場合は、家から出られず、簡単なアルバイトすらできない自分を受けいれなければならないので、自分を受けいれるということが、とても難しいことになる。そのために、丁寧にその人の個性を説明し、さらに個性に善い悪いはないと話しながら、「確かにそれが自分の姿だ」という自己受容に導くことを心がけておられるという。
そのようなカウンセリング活動を続ける中で気づかれたことは、「どのような人間であっても、自分のありのままの姿を受けいれることが、健やかな自分らしい人生を生きる原点であるということがわかりました」ということだった。先生のご活躍の場は、さらに広がりそうだ。
 
和田真雄先生
「すべての人が、自分らしい健やかな人生を取り戻すことを願って、これからもカウンセリング活動をしていきます」
(法藏館編集部内にて)
138『ひとりふたり‥』 2016 春彼岸号「著者に会いたい」に掲載
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