『今成元昭仏教文学論纂』全五巻、完結しました。
2015年 10月 06日 (火) 15:16 | 編集
先週末に第5巻『法華経・宮澤賢治』が無事、入荷。
4月 第1巻『仏教文学総論』
7月 第2巻『日蓮・信仰と文学』
7月 第3巻『説話と仏教』
9月 第4巻『平家物語研究』
9月 第5巻『法華経・宮澤賢治』

おかげさまで、刊行開始から半年間で完結に至りました。
パンフレット通りの刊行という、なかなかレアケースな運びとなったのは、ひとえに編集の先生方の熱意と尋常ではない、ご尽力の賜物です。短い期間に全ての原稿に目を通して、細かな校正はもとより、渾身の解説をご執筆くださった日下力先生と小峯和明先生には心より感謝いたします。お二人とも、褒めるだけではない、現在の研究と切り結んだ解説を各巻に書いてくださり、それがそのまま戦後70年の研究史となっています。
そして、企画から巻構成にいたるまでプロデュースしてくださった谷山俊英先生。
思えば、2007年、花園大学で開催された仏教文学会大会で今成先生が話された講演に、衝撃を受けた私が、懇親会の席で今成先生に出版の話を打診したのが、そもそもの始まりでした。
「法蔵館は真宗系の出版社だから、わたしの本を出してはご迷惑でしょ」とクールに断られて撃沈。
そのあと、もう一回お声がけして、また撃沈。いま考えれば、当時、摂折論争の真っ只中で、仏教界に大きな波紋を投げかけておられたので、気を遣ってくださっていたのかもしれません。
めげずに、お手紙を書いたり、お電話したりとしているうちに宮澤賢治の本を出そうということになり、今成先生のご自坊へ打ち合わせに行ったところ、ご同席くださったのが、谷山先生でした。
そのときの「著作集作りませんか?」という谷山先生の一言が、大きく流れをかえたのです。
谷山先生が励まし続けてくださらなかったら、編集作業は滞ったまま、わたしもこころが折れてしまっていたかもしれません。
そして、山本敬子(香敬)さんの献身的なサポート! もはや今成マニアともいうべき、写真や抜刷りの所蔵ぶり。おかげで第5巻に掲載された文献目録は、国会図書館の仕事を凌駕する精度となっています。

思い返しても、本当に素晴らしいチームでした!

10月4日、関係者全員で、今成先生のご自坊に集まり、直接、第5巻をお渡しする献呈式を行いました。
来月で90歳になられる今成先生。年末に体調を崩されたとのことですが、ずいぶんお元気になられて、食もお酒も進んでいらっしゃいました。著作集は、先生方の悲願だったとのこと。本の重みをまた感じさせていただきました。

編集T




今成論集完結祝賀会
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この記事へのコメント
めっちゃいい写真ですねe-2感激もひとしおですねe-446お疲れ様でしたe-2
2015/ 10/ 07 (水) 11: 17: 50 | URL | # -[ 編集 ]
とても刊行がスムースに出来たようで本当におめでとうございます。刊行予定は、予定であって未定のものですから。弊社も多いに見習いたいですね。
2015/ 10/ 08 (木) 09: 27: 22 | URL | ユキチャン # -[ 編集 ]
ユキチャンさん 弊社でも予定どおりの刊行スケジュールで完結を迎えるなど、本当に希有な事例です。私の編集者人生で、これが最後になるんじゃないかとさえ、思えてしまいます。関係者みんなが、主体的に切実に、予定通りの完結を臨んでいたからこそ、できたのかなあと思っています。
2015/ 10/ 21 (水) 15: 01: 55 | URL | 編集T # -[ 編集 ]
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