夏がくれば思い出す
2014年 08月 01日 (金) 17:51 | 編集
と言っても、尾瀬のことではない。
日本の8月は、広島と長崎の原爆からはじまる。
そして、終戦記念日を迎える。
『戦争を知らない子ども達』世代の私でさえ、8月はなんともやりきれない気持になる。
そこに加えて、日本はもうひとつ8月に悲しい出来事を抱えてしまった。
日航機墜落事故である。
坂本九ちゃんが、空に散ってしまったのである。
あの日から、日本人は 上を向いて歩けなくなってしまったのかもしれないなぁ・・・・・
この悲惨な事故を題材に書かれた小説がある。
『クライマーズハイ』  横山秀夫著
【登山者の興奮が極限に達すると、恐怖感が麻痺してくる状態】をそういうらしい。  
群馬県の地方新聞社の記者が、この墜落事故の直後に自衛隊員でさえ入山できない道なき道を、報道という使命を背負ってゆくのである。 事故で大切な人を失った遺族の姿も生々しく登場する。 呼吸がしにくくなる1冊である。
しかし、この横山秀夫氏の本は悲惨なだけでは終わらない。
伏線がいい。とにかく粋なのだ。
最後の頁、最後の数行で、全てが報われるような、そんな終わり方をしてくれる。
悲しいけれど、哀は哀として受け止められるように納得させてくれる。
横山氏はお世辞にも男前ではないけれど、私は彼の本が大好きである。
いつも難しい本と向き合っておられる皆様に、ぜひおすすめしたい熱い1冊である。
日常的には本より映画が好きな私ではあるが、夏がくれば読みたくなるこの本と、団扇と麦茶をかたわらに、安上がりな夏休みを満喫する予定であーる。             
  
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