姫路皮革物語
2017年 04月 14日 (金) 16:55 | 編集
昨日、林久良先生がご来社くださり、『姫路皮革物語――歴史と文化』をご恵贈たまわった。

なんと、写真掲載されているものは、すべて林先生ご自身のコレクション!
江戸時代から昭和までの、姫路が誇る皮革製品が写真掲載されている。
鎧甲冑などの武具、馬具、胴乱、一つ提げ、道中傘、薬箱、藩札入れ、
文庫、文筆入れ、たばこ入れ、張扇、ランドセル、野球ボールなどなど。
これらすべてが、林先生のコレクションというのだから、驚きである!

明治期には、姫路の皮革技術は、万国博覧会で世界から高い評価を受ける。
・ウィーン万国博覧会(1873年<明治6>)
・フィラデルフィア万国博覧会(1876年<明治9>)
・パリ万国博覧会(1878年<明治11>)
・シカゴ・コロンブス万国博覧会(1893年<明治26>)
・パリ万国博覧会(1900年<明治33>)
・アメリカ・セントルイス万国博覧会(1904年<明治37>)
つい最近も、大英博物館で展示をしないかという話もあったようだ。
(残念ながら、実現しなかったらしい)

皮革史の研究は、じつはあまり進んでいないとのこと。
技術と歴史の両軸に立った皮革文化史の研究が出てくると
複雑で豊かな文化の一面が見えてくるのだろうなあと思う。

 *

さて、林先生といえば、『仏教にみる差別の根源――旃陀羅―餌取法師の語源』(1997年、明石書店)
の著者であり、法蔵館とは少なからずご縁がある。

「是旃陀羅」の語をめぐって関係各位が差別克服に向けて取り組んでこられた中で、
香月院深励『観無量寿経講義』を法蔵館が断り文なしに復刊したことが、どのような意味をなすのか、
その出版姿勢を厳しくお叱りになられた方である。
そのご論考を繰り返し読み、事情と経緯を学び、
2016年7月20日付けで、「編集室のブログから」に一文を掲載させていただいた。
http://hozokan.blog67.fc2.com/blog-entry-1609.html

林先生は、これを読んで、法蔵館にお電話をかけて下さったとのこと。
そして、じっさいにお会いすることができたわけである。
編集者冥利につきるご縁である。

編集T



姫路の皮革物語


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