故阿部正雄先生の教え子さんより
2017年 03月 21日 (火) 22:18 | 編集
達筆のお手紙が届いた。差出人の名前を見ても、すぐには思い出せない。
首をかしげながら、封を切り手紙を開いて、1行目で「あっ」と気づいた。
先日、編集部に、故阿部正雄先生(2006年没)のお墓を教えて欲しいと
電話をかけてこられた、教え子さんであった。
戦後まもなくのころ、京都女専時代に阿部先生に教えを受けたという。
かれこれ70年近くになるはずだから、それなりの年代の方だと思われるが、
電話口ではそれを感じさせない、上品でかくしゃくとした口調で、
「年が年なので終活の一環として、先生のお墓参りをしておきたい」
とおっしゃっておられた。
阿部先生の奥様に問い合わせてお墓の場所を教えてもらい、それをお伝えしたところ、
週末に、無事お参りをすませることができたというお礼のお手紙であった。

戦後を生きるうで、阿部先生からの学んだ仏教が自分を支えてきたと、
そこにはしたためられていた。
法蔵館から刊行された『根源からの出発』『虚偽と虚無』『非仏非魔』の3部作は
求道の書として座右に置いてくださっているのだという。

編集に携わった書籍が、誰かの人生を支えている。
仏教書の出版は、地道で気長な種まきのお手伝いのように思う。

編集T

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寺井良宣先生勧学の博士論文出版を祝う会
2016年 10月 06日 (木) 23:56 | 編集
寺井良宣先生勧学の博士論文出版を祝う会
天台円頓戒思想の成立と展開 』の著者 寺井良宣先生の「寺井良宣先生勧学の博士論文出版を祝う会」が開催されました。類書がなく、鎌倉時代以降、天台比叡山で黒谷を拠点に戒律復興を志した学僧たちの事蹟と、そこに成立した円頓戒思想の特色を解明し、その後の比叡山天台では幾度か戒学が振興し、念仏思想を伴った持戒念仏が興ったその展開を跡づけた力作になっております。

天台円頓戒思想の成立と展開
天台円頓戒思想の成立と展開

寺井良宣著
A5 711頁 2016.05
978-4-8318-7387-3 法蔵館
税込12,960円

「ねむり展」のご案内
2016年 03月 16日 (水) 15:25 | 編集
京都大学総合博物館の春期特別展で、「ねむり展」が開催されるそうです会期は4月6日(水)~6月26日(日)まで。

この展覧会の共催として、睡眠文化研究会国際日本文化研究センター・世界睡眠会議(気になりますネw)など、様々な研究機関が名を連ねています。そして、去年弊社より刊行した『夢見る日本文化のパラダイム』の編者である荒木浩先生も、展覧会に協力されているとのことです。

睡眠のあり方が何かと問題になる昨今、この展覧会で「ねむり」について考えてみられるのも良いかもしれません…




寝酒を最近やめた編akkii


盛会だった「木村無相翁33回忌」
2016年 03月 14日 (月) 19:35 | 編集
先般、小社著者の藤枝宏壽先生からご連絡いただき、当ブログでもご案内した
「木村無相翁33回忌」(『念仏詩抄』の著者の33回忌 : 3月6日・福井県越前市にて開催)ですが、
120人もの方々がご参詣され、大変な盛会のうちに終えられたそうです。

その様子を、ちょっとご紹介。

荘厳壇 無相文庫の前に荘厳檀

会場の様子 恩徳讃 全員唱和で円了

詳しくは、 http://ryokeiji.net/05/index.html#musoki enjo まで。


『今成元昭仏教文学論纂』全五巻、完結しました。
2015年 10月 06日 (火) 15:16 | 編集
先週末に第5巻『法華経・宮澤賢治』が無事、入荷。
4月 第1巻『仏教文学総論』
7月 第2巻『日蓮・信仰と文学』
7月 第3巻『説話と仏教』
9月 第4巻『平家物語研究』
9月 第5巻『法華経・宮澤賢治』

おかげさまで、刊行開始から半年間で完結に至りました。
パンフレット通りの刊行という、なかなかレアケースな運びとなったのは、ひとえに編集の先生方の熱意と尋常ではない、ご尽力の賜物です。短い期間に全ての原稿に目を通して、細かな校正はもとより、渾身の解説をご執筆くださった日下力先生と小峯和明先生には心より感謝いたします。お二人とも、褒めるだけではない、現在の研究と切り結んだ解説を各巻に書いてくださり、それがそのまま戦後70年の研究史となっています。
そして、企画から巻構成にいたるまでプロデュースしてくださった谷山俊英先生。
思えば、2007年、花園大学で開催された仏教文学会大会で今成先生が話された講演に、衝撃を受けた私が、懇親会の席で今成先生に出版の話を打診したのが、そもそもの始まりでした。
「法蔵館は真宗系の出版社だから、わたしの本を出してはご迷惑でしょ」とクールに断られて撃沈。
そのあと、もう一回お声がけして、また撃沈。いま考えれば、当時、摂折論争の真っ只中で、仏教界に大きな波紋を投げかけておられたので、気を遣ってくださっていたのかもしれません。
めげずに、お手紙を書いたり、お電話したりとしているうちに宮澤賢治の本を出そうということになり、今成先生のご自坊へ打ち合わせに行ったところ、ご同席くださったのが、谷山先生でした。
そのときの「著作集作りませんか?」という谷山先生の一言が、大きく流れをかえたのです。
谷山先生が励まし続けてくださらなかったら、編集作業は滞ったまま、わたしもこころが折れてしまっていたかもしれません。
そして、山本敬子(香敬)さんの献身的なサポート! もはや今成マニアともいうべき、写真や抜刷りの所蔵ぶり。おかげで第5巻に掲載された文献目録は、国会図書館の仕事を凌駕する精度となっています。

思い返しても、本当に素晴らしいチームでした!

10月4日、関係者全員で、今成先生のご自坊に集まり、直接、第5巻をお渡しする献呈式を行いました。
来月で90歳になられる今成先生。年末に体調を崩されたとのことですが、ずいぶんお元気になられて、食もお酒も進んでいらっしゃいました。著作集は、先生方の悲願だったとのこと。本の重みをまた感じさせていただきました。

編集T




今成論集完結祝賀会


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